餃子は家族の誕生日にしか食べません。
大好きだからこそ、しょっちゅう会わないーーそうすると自然に、たまに会うときのありがたみは色濃くなります。
(中略)
人づきあいに限らず、大切なものほどたくさん求めない。
これをあたらしいルールにすると、ますます大切で特別なものになります。
(中略)
なんでも簡単に手に入るし、なんでも食べられるし、なんでもすぐに経験できる時代。だからこそ、夢は夢のままでとっておこうではありませんか。手つかずの部分を、大事に守ろうではありませんか。
松浦弥太郎 『あたらしいあたりまえ。:暮らしのなかの工夫と発見ノート』より
成熟しきった時代。
なんでも簡単に、しかも安価で手に入れられる時代になりました。
この本を読んでからというもの、日常的に「大切なものほどたくさん求めない」ことを意識するようになりました。
食べることが大好きな私は、特に食生活において考えました。
この章の中にありますが、著者はカレーライスを年に3回くらいしか食べないそうです。
カレーはワーキングマザーにとって心強い味方だと思っています。
我が家では月に1回ほど食べています。
少し帰りが遅くなる日や、「母だって楽したいのよ。」と思う時に登場します。
著者の真似をするのは今の私にとって難しいことです。
そんな中、思い浮かんだのが餃子。
冷凍品を購入したりお店でテイクアウトする等、いつでも簡単に手にいれることができます。
でも、たまにしか食べないと美味しさやありがたみが倍増します。
ハレの日である家族の誕生日に、みんなでワイワイ言いながら包む餃子はさらに特別感が増します。
「甘いものが苦手ではないけれども、必要としていない」という夫のために考案した餃子ケーキ。
子どもたちにも大好評で誕生日の定番となりました。
カタカナご飯を作らない私ですが、洋食も大好きです。
外食の時は喜んで洋食を食べます。
でも頻繁に洋食を食べることは身体も喜ばないし、大好きなものが特別なものでなくなってしまいます。
大好きなものや大切なものほど、多くを求めない。
人生をより豊かにするための、簡単だけれどもとても重要な術だと思っています。
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