「その仕事、私もやってみたい」
そう思っても、手を挙げる前にお迎えの時間が頭をよぎる。
今の仕事だけでも退勤ぎりぎり。新しい仕事が増えたら、夕飯づくりも寝かしつけも、また慌ただしくなるかもしれない。
そんなふうに、やってみたい気持ちを引っ込めていませんか?
できることは増えたのに、担当はずっと同じ
例えば、毎月の会議資料を準備する仕事。数字を確かめる順番を工夫して、慌てず用意できるようになった。今度は、その資料を使って説明するところまで担当してみたい。
管理職になることだけが、次の役割ではありませんよね。今の会社で担当する部分を一つ変えることも、経験を活かす一歩です。
だけど、今の仕事がそのままなら、準備も練習も勤務時間に収まらない。「できません」と言えば、やる気がないと思われそうで相談しにくい。
ここで考えたいのは、さらに頑張れるかどうかではありません。新しい仕事を担当する時間を、『会社と一緒に』確保することです。
やってみたい仕事と、時間どおりに帰ること。どちらかを諦める前に、上司に相談してみませんか?
夕方になっていた週報を、午前中に提出
タイムクリエイトlabの生徒のあずささんは、講座で学んだ家事の作業の『分解』を、大事な仕事:週報づくりへ当てはめ直しました。
そして準備を水曜と木曜に分け、金曜に確認の上、提出というルーティンを作りました。
毎週金曜夕方になっていた提出時間を午前11時に早められるようになり、半年以上続いているそうです。
詳しい実践は前回の記事でも紹介しています。
「何でもやります」と言わなくていい
ここからはタイムクリエイトラボ総研からの提案です。
最近工夫した仕事を一つ選び、「何を変えたか」「どう進めやすくなったか」を、実際に確かめた範囲で短くメモしてみませんか?
そして、次に担当してみたい仕事を一つ挙げます。「何でもやります」ではなく、どの仕事の、どの部分をやってみたいのかを伝えること。
相談するときの文例
「資料の準備を前日までに終えられるようになりました。次は会議で説明する部分も担当してみたいです。ただし、今の仕事に加えると勤務時間内に収まりません。担当の調整を相談できますか?」
今の担当を減らす案まで、一人で決めておく必要はありません。仕事の割り振りを決める上司と、一緒に考えるための相談ですからね。
引き受ける前に、上司と確かめたい四つのこと
上司から「では、やってみて」と言われても、それだけでは心配が残ります。次の四つを、一緒に確かめてみませんか?

今の仕事は、何を減らして、誰と分ける?
上司と共に現在の担当を確かめ、やめる・減らす・分ける仕事を決めます。「慣れればできるはず」と本人に任せきりにしないこと。分ける相手の忙しさも見て、別の人への上乗せで終わらせないことも必要です。
最初は、どこまで担当する?
例えば「次の会議で5分間の説明を担当する」など、任せる範囲と期限を決めます。資料づくりから会議全体の進行まで、一度に任せる必要はありません。
初めてのことは、誰に聞ける?
会社側で教える人と、途中で確認する日を決めます。見本を渡し、教わる時間や練習時間も勤務時間の中に確保します。帰宅後に自分で勉強することを、当然にしないためです。
何ができたら、仕事として評価される?
「必要な情報を正確に伝えられたか」など、何を見て評価するかを上司が先に共有します。教わる前から完璧を求めず、できたことと次に教えることを分けて考えます。
そのうえで「まず1回試し、翌週に振り返る」と決めます。担当した本人だけでなく、教える人や仕事を分けた人にも、負担が増えていないかを確かめます。
「今は増やさない」も、大切な希望
もちろん、「今は、新しい仕事より今の担当を無理なく続けたい」。その声を拾うことも大切です。
会社は、本人の希望を確かめずに役割を広げない。担当の調整が難しければ、試す範囲を小さくするか、始める時期を見直す。残業や家庭の負担を、引き受ける条件にしないことが大切です。
家族との時間も、休む時間も守りながら、経験を次の仕事に活かす。その準備を、あなたと会社で一緒に進めてみませんか?
暮らしの段取りも見直したい方は、タイムクリエイトlabの考え方と講座をご覧ください。働くママのお役立ち小冊子では、日々の時間づくりのヒントを紹介しています。


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