今回私は、高校生の娘の活動に付き添い、
タイのアユタヤに2週間滞在しました。

仕事や学びのために家を空けたい。
けれど、
夫や子どもの食事を考えると、
「私が何日分も準備してからでないと出かけられない」
と感じるママもいるのではないでしょうか。
タイムクリエイトlabの生徒さんからも、
こんな質問をいただきました。

家を空ける際、食事は家族が作っていますか?
ダンドリーナ全部作ってから出かけることだけが、家族を守る準備ではありません。家族が自分で選べる土台を残すことも、段取りの一つです。

ハイライトはこちら
- 2週間分の食事を作り置きしなかった理由
- 中1の息子が自分で回した一日の流れ
- 出発前日の熱中症から親子で気づいたこと
- 家に準備しておいた食べ物と飲み物
- 「お手伝い」と「自分で暮らす」の違い
- 母がいなくても家族が回る暮らしのつくり方
2週間家を空けることになり、一番心配だったのは中1の息子

今回私は、高校生の娘の活動に付き添い、
タイのアユタヤに2週間滞在しました。
出発前、
何よりも気がかりだったのは、
日本に残る中学1年生の息子です。
下の子は、
何歳になっても下の子。
私の中では、
今でも小学3年生くらいの感覚が残っています(笑)。
夫も日本にいましたが、
平日は朝7時頃に出発し、
帰宅は日付が変わる頃です。
ここ5年ほど、
私は月に一度くらい家を空けてきました。
けれど、
これまではおばあちゃんの家に預けたり、
しっかり者の姉と一緒に留守番させたりしていたので、
息子が何もしなくても暮らしは何とかなっていました。
今回は、
その姉もタイにいて、息子は夏休み。
息子には、
これまで一人では回したことのない一日が待っていました。
「息子が自分で回すことになった一日の流れ」

STEP1|自分で起床し、朝ごはんを食べる
STEP2|正午まで部活へ行く
STEP3|帰宅後、部活用品を洗濯・乾燥し、昼ごはんを食べる
STEP4|夕方から塾へ向かう
この流れを、
日中は自分で判断しながら
2週間続けることになったのです。
家族の食事を全部用意しないと決めた理由
1〜2日の不在なら、
作り置きをしたり、
細かく準備したりもできます。
けれど、
2週間分を母がすべて整えておくのは
現実的ではありません。
そこで今回、
🚩私がゴールにしたのは、
「母が作った、いつも通りの食事を食べること」
ではなく、
自分の身体に必要なものを、自分で選べること
でした。
中学1年生になれば、自分でコンビニへ行き、
食べたいものを買うこともできます。
夜遅くまでゲームをすることもあります。
親が子どもの生活をすべてコントロールできる時期は、
少しずつ終わっていきます。
だからこそ、
母が決めたものを食べるだけではなく、
今の自分に何が必要かを考える力を育てたいと思いました。
出発前日の熱中症で分かったこと
実は出発前日、
息子は部活中に軽い熱中症になり、
保健室から迎えの連絡がありました。
前日の夜は23時頃までゲーム。
当日の朝食を見て、
「それだけで足りる?」
「塩分チャージを持って行ったら?」
と声をかけても、
「いらない」と言って出かけていました。
新体制が始まった大切な時期に
部活を途中で抜けることになり、
本人なりに反省したようです。
帰宅後に話してみると、
「本当は朝に何を食べたらいいか」
「暑い日の部活に向けて何を準備したらいいか」
は、自分なりに分かっていました。
知識がないのではなく、
自分の判断として使えていなかったのです。
2週間のために準備した食事と生活の土台

そこで私は、
2週間分の食事を作って置いていくことはしませんでした。
【2週間のために準備したもの】
- お米
- そうめん
- 麺つゆ
- 味噌
- だしパック
- 麦茶
- 塩分チャージ
- スポーツドリンク
- 食事代として千円札10枚
そして、あとは夫に任せる。
必要な土台を用意したら、あとは夫と息子に任せる。
これが、今回私が選んだ段取りです。
もちろん、親として心配はあります。
LINEを送っても、
返事は2〜3時間後に一行だけ。
何を食べたのか。
洗濯はできたのか。
ちゃんと寝ているのか。
聞きたいことは山ほどありました。
それでも、
最後は信じるしかありません。
「お手伝い」と「自分で暮らす」は違う

これまでも息子には、
洗濯機の使い方や、
家のどこに何があるかを伝えてきました。
けれど、
母に言われたことをする「お手伝い」と、
誰にも言われなくても必要なことを判断する
「自分で暮らす」は別物です。
| 状態 | お手伝い | 自分で暮らす |
| 動くきっかけ | 母に言われて動く | 自分で必要なことに気づく |
| 食事 | 用意されたものを食べる | 今の自分に必要なものを選ぶ |
| 洗濯 | 頼まれた作業をする | 必要なタイミングを考えて動く |
| 困ったとき | 母の指示を待つ | 考えたうえで大人に頼る |
母が先回りして全部整えれば、
失敗は減るかもしれません。
けれど、
自分で選ぶ機会も減ってしまいます。
昼食のバランスが崩れる日や、
洗濯物をためて困る日があったとしても、
その経験が
「次はどうしよう」という判断につながります。
もちろん、
何も準備せずに丸投げすることとは違います。
食べ物や飲み物のストック、
使えるお金、
家事のやり方、
困ったときに頼れる大人。
安全を守る最低限の土台を用意したうえで、
どこまで任せるかを決めることも、
親の段取りだと思うのです。
母がいなくても家族が暮らしを回せる家へ

タイムクリエイトlabでは、
家事を単なる作業ではなく、
段取り力を育てる教材と考えています。
何を食べるか。
いつ洗うか。
今日はどこまでやるか。
困ったときに誰へ頼るか。
こうした小さな判断の積み重ねが、
子どもにも大人にも
「自分で生活をつくる力」を育てます。
いきなり2週間任せる必要はありません。
- 小学生なら|自分の水筒を準備する
- 中高生なら|休日の昼食を自分で考える
- 家族で親が不在のときの連絡方法を決めておく
年齢やその子の経験に合わせて、
小さく「自分で決める機会」を渡すこと
から始められます。
母が家を空けられるようになることは、
母だけが自由になることではありません。
家族一人ひとりが、
自分の暮らしに関わり、
必要なことを考えられるようになることでもあります。
母が全部整えてから出かける家から、
母がいなくても家族が相談しながら回せる家へ。
今回の2週間は、
息子にとって初めての大きな生活の実践でした。
そして私にとっても、
「やってあげる」から「任せて信じる」へ進む
練習だったのだと思います。
まとめ|全部用意するより、選べる土台を残す
きれいに暮らせたかよりも、
息子が自分の身体と予定を考えながら
2週間を過ごせたなら、
それで十分。
家族が自分で暮らしを回せる力は、
母がいない日に突然生まれるものではありません。
母がいなくても、家族が自分で暮らしを回せる土台をつくりたい方へ
タイムクリエイトlabでは、
家事を教材に、
家族みんなが自分で考えて動ける段取りを育てています。
まとめ表
| 考えること | 今回の段取り | 大切にしたこと |
| 家族の食事 | 基本の食材と食事代を用意 | 母と同じ食事ではなく、自分で選べること |
| 洗濯 | 洗濯機の使い方を事前に共有 | 必要なタイミングを自分で考えること |
| 困ったとき | 夫や頼れる大人がいる状態をつくる | 丸投げではなく、安全の土台を残すこと |
| 親の関わり | LINEで確認しながら見守る | 先回りしすぎず、任せて信じること |
| 最終的なゴール | 2週間を自分で暮らす | 家族が自分の暮らしに関われること |
FAQ|家を空けるとき、家族の食事は何日分作り置きすればよいですか?
家庭の状況や不在期間によって異なります。
今回のように2週間家を空ける場合は、
すべてを作り置きするのではなく、
お米や麺類など
自分で用意しやすい食材、
飲み物、食事代を準備しました。
作って置いておくことだけでなく、
家族が自分で選べる状態をつくることも準備の一つです。
- 中学生に食事や家事を任せても大丈夫ですか?
-
年齢だけでなく、その子の経験や性格、周囲のサポートによって判断する必要があります。
この記事は、夫が日本にいて、息子が洗濯機の使い方や家の中の物の場所をある程度知っていた加藤家の実体験です。
いきなり長期間任せるのではなく、小さな家事や休日の昼食から始める方法もあります。
- 家を空ける前に、どんな食べ物を準備しましたか?
-
今回は、お米、そうめん、麺つゆ、味噌、だしパック、麦茶、塩分チャージ、スポーツドリンクを準備しました。
さらに、自分で食事を選べるように、食事代も渡しました。
家族が普段から食べ慣れていて、自分で扱えるものを用意することを大切にしました。
- コンビニや外食に頼るのはよくないのでしょうか?
-
今回のゴールは、毎日完璧な食事を食べることではなく、自分の身体や予定を考えて選ぶことでした。
コンビニや外食を使う日があっても、それを失敗とは考えていません。
自分で選んだ結果を振り返り、「次はどうしよう」と考えられることも大切な経験です。
- 家族に任せると心配で、何度も連絡したくなります
-
私も、何を食べたのか、洗濯はできたのか、何時に寝たのかと、聞きたいことはたくさんありました。
しかし、LINEの返事は2〜3時間後に一行だけということもありました。
必要な連絡方法と、困ったときに頼れる人を確認したら、最後は家族を信じることも親の練習なのだと思います。
- 家族が自分で暮らしを回せる力は、どうすれば育ちますか?
-
母がいない日に、突然すべてを任せるのではありません。
自分の水筒を準備する、休日の昼食を考える、自分の洗濯物を洗うなど、毎日の家事の中で小さな判断を渡していきます。
家事を「母を助けるお手伝い」だけで終わらせず、自分の生活に必要なこととして経験することが、自分で暮らしを回す力につながります。

